WAIC 2026 視察レポート:AI・ロボット競争の主戦場は「技術連携」と「現場実装」へ

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WAIC 2026 視察レポート:AI・ロボット競争の主戦場は「技術連携」と「現場実装」へ

2026/08/05

 2026年7月17日から20日まで、上海市にて2026 世界人工知能大会(WAIC 2026)が開催され、iVision上海からも複数の職員が視察致しました。

 本大会は、「AI Partnership for a Brighter Future」をテーマに、AIに関する最新技術・製品の展示、産業連携、政策・国際ガバナンスに関する議論、投資・スタートアップ支援、一般来場者向けの体験展示等を一体的に実施する、中国最大級のAIイベントです。本年は4日間で1,117社が出展し、4,486点の製品・技術が展示され、来場者数は40万人を超えました。

 特に、国産AI計算基盤、AIエージェント、フィジカルAI・ロボティクス、AI端末、AI4S(科学研究におけるAI活用)を中心に、新技術の発表や具体的な産業実装を想定した展示が相次ぎました。展示された技術・製品の中から、技術革新性、産業実装性、経済効果、将来性等の観点で高く評価された10点が、「十大鎮館之宝」として選出されました。そのうち3点を大規模AI計算基盤が占めており、多数のAIチップを高速に接続し、システム全体として高い計算能力を実現する「スーパーノード」の技術が強く訴求されていました。また、チップ、サーバー、ネットワーク、ストレージ、運用ソフトウェア等の国産化も進んでおり、中国国内でAIを継続的に開発・運用するための基盤整備が加速していることがうかがえました。

 また、今回の展示における最大の注目分野はフィジカルAIでした。多数のロボットやヒューマノイドが高度な動作を披露するだけでなく、工場、倉庫、店舗等の実際の業務を想定し、複数のロボットや既存設備を連携させる共通基盤技術も数多く展示されていました。単体のロボット性能を競う段階から、現場全体の業務をどこまで自律化できるかを競う段階へ、技術開発の重点が移りつつあることを感じました。

 さらに、一般消費者の生活に近い分野では、AIを搭載したスマートグラスが大きな存在感を示していました。翻訳、会議内容の文字起こし、ナビゲーション、情報検索、音声による決済操作等を、スマートフォンを取り出すことなく利用できる点が特徴です。今後はスマートフォンの一部機能を代替し、AIサービスをより自然かつ継続的に利用するための、新たな常時携行端末となる可能性があります。

 iVision上海では、中国における最先端の技術・市場動向を継続的に調査し、蓄積した知見を基に、お客様の課題に適したソリューションをご提案できるよう努めています。また、企業の皆様を対象としたAI関連セミナーの開催や、AIの活用方法・導入テーマを共に検討するワークショップ等、システム開発に限らない幅広いご支援を行っています。AIに関する情報収集や活用のご相談等、まずは気軽な情報交換からでも、ぜひお問い合わせください。

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