ビジネスモデルの変化に適応し、デジタル変革を推進

インタビュイー: 美達王(中国)有限公司 管理総監 江春光様
取材者: 上海菱威深信息技術有限公司 BS事業統括営業推進部部長 王濤

新型コロナウィルスの感染拡大から早くも3年が経ちましたが、貴社において従来の働き方から変わった点、また、それらの変化に対し、弊社のソリューションやサービスで何かお手伝いできることはありますでしょうか。

 新型コロナウィルスによる突然のパンデミック(ロックダウン等)によって、改めてITの重要性を認識しました。特に危機管理の面で、企業は事業を継続するためにITの強力なサポートが必要です。オンラインのリモート会議システムやリモートワーク環境の整備などが含まれます。こういった環境下において、iVisionには、リスクの洗い出し、新しい技術やソリューションの事前検証を通じて、突発的な状況に対する万全な対処を期待しています。
 ポストコロナ時代の現在も、在宅勤務は継続されており、メタルワンを含む多くの企業において標準的な働き方となりました。しかし、家庭のネットワーク環境によっては、従業員は公共の場で業務をする必要があるかもしれません。これにより、ネットワークのセキュリティと速度に対する要求が高まっています。「オフィスでの9時~5時勤務」という固定概念は、従業員のワークスタイルを制限するものであり、新しい働き方によって従業員が理想的なワークライフバランスを実現することで、意欲向上もできました。新しいオフィスでは、固定席のないオフィスと在宅勤務が両立させており、従業員がよりオープンで柔軟的な働き方ができることを期待しています。これにはITの協力とサポートも不可欠です。
 これまで部門ごとの島で作業していましたが、今は座席を固定していないため、新たな課題として、業務の進捗確認や上司の管理方法の進化も必要となってきています。

上記のオフィス移転プロジェクトを実施する中で弊社が提供したサービスに満足している点や改善必要な所はありますか。

 オフィス移転プロジェクトでは、iVisionが多くの業務を担当しており、特にスマートオフィスの構築に際して、席予約システムなど素晴らしいソリューションを提供してくれました。時間的な制約や作業課題といった想定外のハプニングもありましたが、総じてiVisionは専門知識を活かし、移転プロジェクトを全うしてくれました。こうして構築された現在のスマートオフィスにより従業員のよりよい働き方を実現できています。
 強いて改善点をあげるとすれば、プロジェクト関係者間でのコミュニケーションを適切に管理することで意思疎通におけるパイプ役をより円滑に果たしてもらいたいと思っています。




貴社の将来のビジネス展望、さらなる領域への拡大の期待、またはこのインタビューを通じて伝えたい情報や考えをご共有いただけますでしょうか。

 弊社は鉄鋼総合商社ですが、市場の透明性向上に伴い、従来の人脈やネットワークの優位性は付加価値が低くなっています。こうした状況下、付加価値による利益を維持するために、弊社は自身の付加価値を積極的に示し、デジタルトランスフォーメーションとビッグデータ分析を通じてより科学的かつ合理的な意思決定を行い、ターゲットとなる重要な顧客を開拓する必要があります。しかし、商社においてデジタルトランスフォーメーションを推進することは困難を伴います。まず、業務効率を改善し、メディアやWeChatのミニプログラムを活用して知名度と影響力を拡大し、顧客の特別なニーズを直接把握することが求められます。iVisionには、顧客のビジネスニーズをより深く理解し、デジタルトランスフォーメーションを円滑に進める支援をしてもらいたいです。

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貴社のBPF予算管理システム開発プロジェクトの背景と、弊社をプロジェクト実施パートナーとして選んだ決定的な要素について、簡単にご紹介いただけますか。

   予算管理において、弊社では非常に厳格な管理要件を持っています。通常、11月から予算策定を開始し、2月と5月に見直しを行います。しかし、部門ごとにやり方が異なることに加え、紙やExcelによる管理を行っているため、予算策定の効率及び精度が課題となっており、ペーパレスやデジタルトランスフォーメーションの推進を考慮すると、予算管理システムの導入による改善が必要でした。内部での複数回の議論と他社の提案との比較を経て、商社領域での豊富な経験を持つiVisionのソリューションを選択しました。現在、要件定義を完了し、順調に開発を進めており、今年の12月には稼働予定です。

最後に、貴社にとって弊社はどのようなITサービス会社だと考えていますか。また、弊社に対するさらなる期待はありますか。

 iVisionは、様々なITの問題を解決可能な企業であり、クライアントの立場に立って問題を考えることができ、三菱商事グループの業務スタイルもよく理解しています。iVisionにはメタルワンの一員として、ビジネスを理解し、より多くの優れたソリューションを提案していただきたいと期待しています。
 私は、iVisionが提供するITサービスは企業の実ビジネス・業務内容と密接に関連していると考えています。もしiVisionが特定の業界を深く研究し、きちんと顧客の声を聞き入れることができれば、競争の激しいIT業界でより多くの機会を得ることができます。そして自身のコアビジネスに目を向け、ニーズをつかみ、お客様の困っていることを理解してそれらを解決することが非常に重要です。
 iVisionのさらなる成長と将来の成功を期待しています!

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美達王(中国)有限公司

土木・建築・プラント建設・自動車・生活用品といった幅広い産業と対面するメタルワン。 本社の総合力に、世界に広がる数多くのグループ企業の専門性を掛け合わせることで、 効率的かつ戦略的にビジネスを展開しています。